2007年07月09日    お風呂の形式の歴史

現在の日本の住宅には浴室があるのはほとんどが当たり前として考えられていますが、今のように住宅の中に浴室が構えられるようになったのは戦後のことです。
それまでは銭湯に通ってお風呂に入っていました。

日本のお風呂の始まりは仏教伝来とともにお寺にできた浴堂が始まりでしたが、宗教的な業としてではなく、一般的な習慣として銭湯ができ始めたのは江戸時代になってからでした。
最初の銭湯は熱く焼いた石に水を掛けて蒸気を発生させ、その中に入って体を温めるものでした。
その後、首までお湯につかる「据え風呂」が登場しました。
人1人がやっと入れる浴槽の内側に鉄の筒を置き、その中に燃えている薪を入れてその熱で水を温めるシステムです。
関西では五右衛門風呂がこの頃できました。

その後、明治時代になると銭湯も広く開放的に、そして浴槽にはたっぷりとお湯が張られるようになりました。
大正時代になると浴室がタイル張りになりました。
戦後になって住宅に浴室を設置するようになって以降、今に至るまでお風呂はどんどん進化しています。
お湯の温度調節を自動でするものや、ジャグジー風呂、テレビ付きの浴室など。
銭湯もスーパー銭湯と呼ばれるような一種のテーマパークのようにお風呂を楽しむ施設となっています。



Posted by ブロやン at 20:41